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このページでは、MDMの機能の一つであるセキュアブラウザについて紹介します。MDMの導入メリットやリスクなどを考える際、参考にしてください。
google ChromeやIEなど、広く利用されているブラウザは使いやすさを重視している一方、セキュリティ面が十分ではありません。反対にセキュリティ機能に特化したブラウザを、セキュアブラウザと呼びます。
MDMを導入している企業や店舗などがそれぞれ専用のセキュアブラウザを活用することで、業務システムへ安全にアクセスできます。
ベンダーごとに色々なセキュアブラウザが提供されており、適切に活用することで「BYOD(Bring your own device)」のリスクマネジメントとしても役立ちます。
BYOD(Bring your own device)とは、従業員が個人で使っている携帯端末を仕事で使用することを意味します。
普段から使っているデバイスを業務に利用できるため、操作に困ることがほとんどありません。
クロームやIEなどの主要なWebブラウザを活用してWEBページにアクセスすると、訪問したサイトのURLやダウンロードしたデータ、キャッシュ情報などがそのまま端末に保存されます。そのため、ブラウザを閉じた状態であっても、BYODで仕事をした後のデータが残った状態のまま、私用でブラウザを使った時に情報が漏れてしまう可能性があります。
一方でセキュアブラウザを使った場合、一時的にデバイスに残るものの、ブラウザを閉じると同時にデータは全て消去されます。そのため情報セキュリティのレベルを高められます。
URLのフィルタリングとは、閲覧可能なURLと不可能なURLを任意で指定できるサービスです。
業務に関係のないWebページへのアクセスを制限して、情報セキュリティの面からアクセスしてはいけないサイトを回避できます。URLフィルタリングを使用するメリットは、業務効率を維持しつつ、情報セキュリティのリスクを低減できることです。
URLフィルタリングにはアクセス可能なURLを指定するホワイトリスト方式と、特定のURLへのアクセスを禁止するブラックリスト方式があります。
セキュアブラウザを活用すると、PCやスマートフォンのデバイスで使用するWebブラウザを統一できます。
従業員個人の携帯電話やスマートタブレットなどの場合、端末ごとに使用しているWebブラウザが異なることもあるでしょう。ブラウザによって操作方法が異なると、推奨ブラウザでの操作を想定したマニュアルが機能しません。そのため、業務フローを統一するために同じ環境を整えることが重要です。
セキュアブラウザは一般的なWebブラウザと異なり、誰にでも使いやすいようにUIやデザインが追求されているわけではありません。Google ChromeやSafariといったWebブラウザは、長い歴史の中で操作性や活用法を研究されてきた製品であり、使用感にも優れています。
対するセキュアブラウザの目的はあくまでも情報管理やデータの保護です。普段使っているWebブラウザと比較すると、使い方がわからないことで、操作性に不満を感じることがあるかもしれません。
セキュアブラウザは利用後にデータが削除されて、端末に保存されないという点が特徴ですが、どのようなタイミングでデータが削除されるのかはベンダー社のセキュアブラウザごとに異なります。
そのため、自分たちが使用しているセキュアブラウザにおいて、データがどのタイミングで消去されるのか理解しておかなければ、想定外の情報漏洩のリスクが発生してしまうこともあります。
セキュアブラウザは、データの情報漏洩リスクを下げることができます。しかしデバイスそのものの保護や、データ管理の機能はありません。
そのためデバイスそのものがウイルスに感染したり、ウイルスに感染したデータなどが含まれていた場合、セキュアブラウザを使っていても情報が流出・漏洩してしまうといったリスクが増大します。
セキュアブラウザはBYODに沿った、業務環境における情報セキュリティ対策として有効です。しかし、セキュアブラウザだけで情報管理や情報保護を徹底できないことにも注意してください。
セキュアブラウザは情報セキュリティ対策として、気軽に取り入れられるサービスであり、MDMを導入したときに活用したい機能です。
セキュアブラウザの利用価値をより追求していくためにも、セキュアブラウザで出来ることや適していることを理解しておくことが大切でしょう。
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参照:mobiconnect公式HP(https://www.mobi-connect.net/)