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MDMはスマートフォンやタブレットといったモバイル端末を一元管理するシステムです。このページでは、MDMの仕組みについて初心者でも理解しやすいように解説していますので、ぜひMDMの導入を検討する際は最初の参考としてご活用ください。
企業がMDMを導入する場合、一般的には「ボーリング方式」と「プッシュ方式」の2つから適したものを選択することになるでしょう。
ここではそれぞれのシステムの仕組みについてまとめています。
ボーリング方式とは、管理者の端末とMDMサーバーとが定期的に通信を行って情報を共有している方式です。比較的シンプルな方式となっており、複雑な設定やフローの構築が不要であるため、導入までのハードルが低めというメリットもあります。
反面、管理端末とMDMサーバーとの間で通信料が大きくなっていくと、デバイスの消費電力も大きくなってバッテリーの消耗が加速します。そのため、業務中に端末が電池切れになってしまうリスクがあり、モバイルバッテリーなどの対策が必要です。
プッシュ方式は、管理者の端末とMDMサーバーとの間にネットワークを構築した上で、必要に応じて任意の端末へアクセスする通信方式です。対象の端末を呼び出す方法としてはSMSを経由する場合と、プッシュサービス(プッシュ通知)を活用する場合があり、特にSMS方式ではキャリアの電話回線を活用して認証リクエストを通知して連携を開始します。必要な時にだけ連携ができるため、バッテリー残量の温存に役立つ上、SMSを使って速やかなコミュニケーション体制も確立しやすくなっていますが、通信する際は電話回線を使わなければならず電話非対応のデバイスでは利用できません。そのため、Wi-Fi接続専用端末を利用するような場合、必然的にプッシュサービスを活用する方式が選択されます。
プッシュサービスは、それぞれのモバイル端末OSに対応したサーバーを活用してリクエストを送受信します。インターネットへアクセスできる環境があれば、電話回線を利用できないデバイスでも利用できるため、通信料金を削減したい場合などに有効です。
iOSを搭載したデバイスを利用している場合、MDMにもApple専用「APNs:Apple Push Notification Service」サーバーを用いることがポイントです。このため、iOSデバイスではプッシュサービスのみが利用可能という点は要注意でしょう。
なお、電話としてiPhoneを利用している場合でも同様であり、APNsにプッシュ通知を要求して操作することが必要です。
MDMを利用する場合、管理者端末とデバイスとをつなぐ方法として、まずボーリング方式とプッシュ方式があり、さらにプッシュ方式であればSMS方式とプッシュサービス方式に分類されます。
それぞれのキャリアやデバイスのOS、業務環境などによって適した方式が異なるため、自社の条件にマッチした方法をプランニングするようにしましょう。
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情報参照元:mobiconnect HP(https://www.mobi-connect.net/price/)
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情報参照元:MoDeM HP(https://www.ascentnet.co.jp/mdm-modem/mdm価格/)
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情報参照元:SPPM 2.0 HP(https://www.sppm.jp/導入事例・ご利用まで/料金/)
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情報参照元:アステリアHP(https://www.arteria-net.com/business/service/other/mdm/sdm/)