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iPhoneの監視対象モードは、企業や教育機関がデバイスを一括管理するために利用される特別な設定です。このモードによりどんなことができるのかやその概要についてこの記事ではまとめています。どのようにデバイス管理をするべきか検討中の方はぜひ参考にしてみてください。
監視対象モード(Supervised Mode)は、Appleが提供する法人向け端末管理機能の一部です。このモードを有効にすることで、iPhoneやiPadの様々な設定を管理者が制御できるようになります。例えば、AirDropやiMessageの使用制限、Webフィルタリングなどが可能になります。iOS 13以上の端末では、このモードが標準的に有効となりますが、iOS 13未満の端末では選択が可能です。
iPhoneには「通常モード」と「監視対象モード」の2つの動作モードがあります。通常モードは一般のユーザーが個人で利用するための設定で、制限は少なく、自由にアプリをインストールしたり設定を変更したりできます。
一方、監視対象モードは、企業や教育機関が端末を管理するための設定で、厳しい制限をかけることができます。例えば、特定のアプリの使用を禁止したり、端末の設定変更を制限が可能です。
iPhoneの監視対象モードでは、多くの管理機能が利用可能です。これにより、企業や教育機関はセキュリティを強化しつつ、端末の効率的な管理を実現できます。
紛失モードでは、端末が紛失した際にリモートでロックをかけることや、端末の位置情報を取得することができます。この機能は、紛失時の情報漏洩を防ぐために非常に有効です。管理者は遠隔でアラート音を鳴らすこともできるため、紛失した端末を見つける手助けとなります。
監視対象モードでは、特定のアプリケーションのインストールや起動を制限することが可能です。これにより、企業は業務に不必要なアプリの使用を防ぎ、端末のセキュリティを高めることができます。例えば、ゲームアプリやSNSの使用を制限することで、業務に集中させることができます。
端末の利用時間やアクセスできる機能を詳細に制御することができます。例えば、業務時間外の利用を制限したり、特定の機能(カメラ、マイク、Bluetoothなど)の使用を禁止したりすることが可能です。これにより、企業はセキュリティリスクを低減し、端末の使用を業務への最適化ができます。
Volume Purchase Program (VPP)を利用して、アプリをユーザーに通知せずにインストールできます。この機能は、企業が大量の端末に対して必要なアプリケーションを一斉に配布する際に非常に便利です。ユーザーが気づかないうちに必要なアプリがインストールされるため、業務効率を向上させることができます。
社内で開発したアプリケーションをサイレントに配信することも可能です。これにより、社内専用アプリを簡単に全社員の端末に配布でき、特定の業務プロセスを効率化することができます。また、アップデートが必要な場合も同様にサイレントに行うことができ、ユーザーの手を煩わせません。
全てのネットワークトラフィックを特定のプロキシサーバーを通じてルーティングできます。これにより、企業はインターネットアクセスを一元管理し、セキュリティポリシーの適用や監視を行うことができます。たとえば、特定のウェブサイトへのアクセスを制限したり、すべてのトラフィックを暗号化することが可能です。
Webコンテンツフィルタリングにより、特定のウェブサイトへのアクセスを制限が可能です。これにより、業務に不要なサイトや不適切なコンテンツへのアクセスを防ぐことができます。企業のポリシーに応じたウェブフィルタリングを設定することで、業務効率に繋がります。
iOSのホーム画面やロック画面のレイアウトを遠隔で設定することができます。これにより、企業は統一されたデバイス環境を維持し、ユーザーが必要なアプリケーションに簡単にアクセスできるようにすることができます。
Single Appモードでは、特定のアプリケーションのみを動作させることができます。この機能は、キオスク端末や展示会でのデモ端末など、特定の用途に限定して端末を使用する際に便利です。ユーザーが他のアプリや設定を変更できないようにすることで、意図しない操作を防ぎます。
管理者は、デバイスのシステムアップデートを遠隔で実行、または延期のコントロールが可能になります。これにより、企業は一貫したOSバージョンを維持し、セキュリティアップデートを確実に適用することができます。
リモートで端末の再起動を実行することができ、端末のトラブルシューティングや設定の適用を確実にするために利用されます。
アプリごとに通知のオン・オフを制御することが可能です。これにより、重要な通知のみを受け取るように設定し、業務の効率を向上させることができます。
監視対象モードはアップルが提供している法人向けの端末管理のため、iOS端末へのサポートが対象です。その他のデバイスと合わせて、一緒に管理したい場合には、不向きだといえるでしょう。そこで使用を検討したいのがモバイルデバイス管理(MDM)です。監視対象モードのような管理をiPhoneだけでなく、AndroidやWindowsデバイスも一括して管理できるため、企業や教育機関は多様なデバイスのセキュリティを強化し、効率的な管理を実現できます。
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※2018年度、エンドポイント管理史上のマーケティング分析(株式会社テクノ・システムリサーチ社)より
参照:mobiconnect公式HP(https://www.mobi-connect.net/)
※1 エントリー1,980円/台(年額)~スタンダード3,300円/台(年額)を月額換算した金額。学校・教育委員会は、要見積
情報参照元:mobiconnect HP(https://www.mobi-connect.net/price/)
※2 ライトプラン月額165円/1台~エンタープライズプラン月額330円/台の場合
情報参照元:MoDeM HP(https://www.ascentnet.co.jp/mdm-modem/mdm価格/)
※3 SPPM2.0 ASPサービス 基本機能パック165円/台~SPPM2.0 ASPサービス フル機能パック330円/台の場合
情報参照元:SPPM 2.0 HP(https://www.sppm.jp/導入事例・ご利用まで/料金/)
※4 FiT SDM「Stage1」(Android) 165円/台~FiT SDM「サイネージ」(Android) 2,200円/台の場合
情報参照元:アステリアHP(https://www.arteria-net.com/business/service/other/mdm/sdm/)