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学校におけるタブレットのセキュリティ対策

学校で導入したipadなどのタブレットのセキュリティ対策についてまとめ、またMDMで解決できることを紹介していきます。

学校でのタブレット導入とセキュリティの重要性

近年、教育現場でのICT活用が進み、タブレットの導入が加速しています。タブレットを活用することで、個別最適な学習や協働学習が促進され、学習の質が向上する一方で、セキュリティ対策が不十分だと、情報漏洩やサイバー攻撃などのリスクにさらされる可能性があります。

また、生徒のオンライン活動の管理不足や、技術的なトラブルが教育現場に混乱をもたらすことも懸念されます。

ですが、端末担当になった先生が必ずしもセキュリティに詳しいとは限らないのが現状です。

学校でのタブレット利用における主なセキュリティリスク

上記でもあげましたが学校でタブレットを使用する際には、以下のようなセキュリティリスクが存在します。

情報漏洩のリスク

生徒の個人情報や学習データが外部に流出すると、プライバシー侵害の問題が発生します。特に、クラウドサービスや外部アプリを使用する場合、適切なアクセス制限を設けないと、データが第三者に漏れる可能性があります。また、生徒が意図せず機密情報を共有してしまうケースもあり、十分な注意が必要です。

サイバー攻撃の脅威

学校のネットワークやタブレットがウイルスやマルウェアに感染すると、重要なデータが破壊されたり、不正アクセスの被害を受けたりする危険性があります。特に、フィッシング詐欺やランサムウェア攻撃は、教育機関でも発生する可能性が高い問題です。また、不正アクセスを防ぐために、二段階認証の導入や定期的なパスワード変更が推奨されます。

不適切なアプリやウェブサイトの利用

生徒が学習とは無関係なアプリやウェブサイトを利用すると、学習効果が低下するだけでなく、不適切なコンテンツにアクセスするリスクも生じます。特に、SNSや動画共有サイトなどは、トラブルの原因になりやすいため、制限が必要です。さらに、ネット依存のリスクにも注意を払い、適切な利用時間の設定が求められます。

端末の紛失・盗難

タブレットを紛失した場合、データが外部に流出するリスクが生じます。また、盗難に遭うことで、第三者による不正利用の可能性も考えられます。そのため、物理的な盗難防止策(ロッカーでの保管や盗難防止タグの活用)を講じることも大切です。

学校で実施すべきタブレットのセキュリティ対策

上記のリスクを防ぐために、学校では以下のようなセキュリティ対策を実施する必要があります。

利用ルールの策定と周知

タブレットを安全に使用するためには、学校全体で統一した利用ルールを策定し、生徒や教職員に周知することが大切です。

  • 使用場所と時間の制限:授業中や指定された学習時間以外の使用を制限する。
  • アプリのインストール制限:学習に不要なアプリのインストールを禁止し、教育用途に適したアプリのみ利用可能にする。
  • インターネットのフィルタリング:不適切なウェブサイトやSNSへのアクセスを制限する。
  • パスワード管理の徹底:強固なパスワードを設定し、定期的に変更する。
  • アクセスログの管理:どのユーザーがどの端末を使用しているかを管理し、不審なアクセスを監視する。
  • 学習専用プロファイルの導入:学校が提供するプロファイルでタブレットを管理し、教育目的以外の利用を制限する。
  • ソフトウェアアップデートの義務化:最新のセキュリティ対策が適用されるよう、学校側がアップデートを管理する。

MDM(モバイルデバイス管理)システムの導入

MDM(Mobile Device Management)を活用することで、学校が一括してタブレットを管理し、セキュリティを向上させることができます。

  • リモートロック・ワイプ機能:紛失や盗難時に遠隔操作でデバイスをロックまたは初期化する。
  • アプリの一括管理:学校が許可したアプリのみインストール可能にする。
  • 利用状況のモニタリング:生徒が適切にタブレットを利用しているか監視する。
  • ウイルス対策の強化:最新のセキュリティパッチを適用し、ウイルスやマルウェアの侵入を防ぐ。
  • 端末ごとの利用制限:特定の時間帯や場所において、特定の機能を制限する。
  • デバイス使用履歴の自動記録:学習目的の使用が確保されているかを記録し、問題が発生した際に確認できるようにする。
  • 複数デバイスの同期制御:生徒がタブレットを複数所持する場合、それぞれの利用状況を一元管理する。

情報モラル教育の実施

生徒自身がセキュリティの重要性を理解して、適切な行動を取ることができるよう、情報モラル教育を実施も大切です。

  • 個人情報の保護:個人情報を安易に公開しないよう指導する。
  • インターネット上のルールとマナー:適切な情報発信の仕方や、誹謗中傷のリスクについて学ぶ。
  • フィッシング詐欺への対策:不審なメールやリンクを開かないよう注意喚起する。
  • 著作権の尊重:インターネット上のコンテンツを適切に利用する方法を教える。
  • ネット依存の防止:適切なデジタルデトックスの実施を奨励する。
  • オンラインでのトラブル対策:ネットいじめやプライバシー侵害などの問題に対処する方法を学ぶ。
  • 正しい情報の見極め方:インターネット上の情報の信憑性を判断するスキルを育成する。

保護者との連携強化

学校内だけでなく、家庭でのタブレット利用にもルールを設けることが必要です。保護者と協力し、以下のような取り組みを行いましょう。

  • タブレットの利用時間を制限する:夜間や学習時間外の使用を制限。
  • フィルタリングソフトの導入:家庭でも有害サイトへのアクセスを防ぐ。
  • 使用状況の確認:定期的に子どもと一緒に使用履歴をチェックする。
  • 家庭内でのルール策定:デジタルデバイスの利用に関する家庭内ガイドラインを作成する。
  • 家庭と学校の情報共有:学校でのタブレット利用状況を保護者に定期的に報告し、連携を強化する。
  • 保護者向けセキュリティ講習の実施:最新のサイバーセキュリティ対策を保護者に周知し、家庭内でも適用できるようにする。

これらの追加対策を実施することで、タブレットの安全な利用環境をさらに強化することが可能になります。

MDMの導入による解決を目指そう

学校におけるタブレットの導入は、学習の可能性を広げる一方で、適切なセキュリティ対策が不可欠です。情報漏洩、サイバー攻撃、不適切な利用、紛失・盗難といったリスクを防ぐために、利用ルールの策定、MDMの導入、情報モラル教育、保護者との連携などを徹底することが求められます。これらの対策を講じることで、生徒が安心して学習できる環境を構築し、タブレットのメリットを最大限に活かせます。

そのため必要なセキュリティ対策はアナログな管理だけでは不十分な可能性があります。運用を担当する先生の手間を省きながらも、しっかりセキュリティ対策をするためにもぜひMDMの導入を検討してみてください。

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