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自社に合うMDMをどのように選べばよいのか?このページでは、MDMサービスを選ぶ際のチェックポイントを解説しています。
MDMを導入する際にどのような基準で選べばよいのか、その選び方のコツについて紹介しましょう。
MDMサービスによってかかるコストや利用台数の上限は異なります。利用台数については、コストに見合った規模のものを選ぶことが大切。これから先管理するモバイル端末が増加することを見越して選ぶと良いでしょう。
導入後に実際の端末で使えなかった!ということにならないためにも、事前に対応する端末はチェックしておきましょう。企業でプラットフォームを統一するのは難しいこともあるので、幅広いデバイスに対応しているMDMを選ぶというのも一つのポイントです。
MDMはセキュリティ性を高めるために導入する仕組みです。そのため、自社のセキュリティ要件を満たしたセキュリティ機能を備えているかというのは要チェックポイントといえます。どのくらいのセキュリティ機能を求めるのか、というのを明確にしたうえでMDMサービス選定を行うのがおすすめです。
MDMサービスによっては、本契約と変わらない性能を一定期間の間使用できる
無料試用期間を提供しているものもあります。実際に使用してみることで、自社の規模に見合った性能か、不要な機能がないかなどをチェックできるため、無料試用で確認しておくと良いでしょう。
購入後のサポート体制も大切なチェックポイントになります。不具合などはこまめに修正されているか、新デバイス登場時のアップデート対応は迅速かなど。製品情報のアップデートを参考にしてみると、サポート体制が整っているかどうかを、ある程度把握することが出来ます。また、サポート拠点が日本にあるかもチェックしておきましょう。
MDM導入には大きく6つのステップがあります。
MDMを導入しようとしても、実際にはMDMの仕組みや業務に使用しているモバイル端末の種類、ランニングコストや業務フローなど様々な条件を照らし合わせながら適切なプランを構築しなければなりません。
また、企業によってはセキュリティ対策の観点から、社外ネットワークから社内ネットワークへのアクセスを制限している場合もあり、中にはパソコンの使用を前提とした権限認証やセキュリティポリシーのみを用意していることもあります。
まずは様々な条件を整理して、自社にとって必要なMDMを比較検討していきましょう。
MDMを導入した後、実際に運用していくには、それぞれの利用場面に合わせたセキュリティポリシーを組織階層やユーザー条件に合わせて設定しなければなりません。
モバイル端末といってもスマホやタブレット、さらにはOSやメーカーの違いなどもあり、どれを管理するのか決めることが必要です。
接続条件に関しても、キャリア通信に対応させるのかWi-Fi通信に対応させるのか、ネットワークを構築する際のアクセス範囲は社内のみか、国内のみか、あるいは世界規模かなど、管理権限や利用権限の条件と組み合わせながら総合的に構築していきます。
なお、デバイスやOSによっては最初からMDMが限定されることもあります。
複数のモバイル端末を一元管理するMDMでは、利用者や管理権限に応じてテンプレートを設定しておき、それぞれのユーザーが使いやすいよう準備しておくことが大切です。
一般的には、営業職向けの外部接続専用端末や、社内スタッフのみが使用する社内向け端末、さらには私物端末を業務利用する場合のBYODなどが想定されます。
どのような利用シーンに合わせてモバイル端末を利用するかで、適切なテンプレートやUIも変わっていきます。
MDMと一口にいっても、サービス提供形態やそれぞれのサービス提供会社によってコストやシステム、導入後のサポート体制などが異なることは無視できません。
例えばクラウド型のMDMを導入する場合、初期費用を抑えながら運用不可を軽減できるものの、社外ネットワークを利用しなければならないといったリスクが存在します。
対してオンプレミス型MDMであれば独自のセキュリティポリシーに合わせた運用フローを構築できますが、導入コストやランニングコストが高くなってしまうことは要検討です。
比較検討とプランニングや設定が完了すれば、実際にMDMを導入して端末ごとの詳細設定を行います。
端末ごとの設定にはあらかじめ作成しておいたテンプレートや、それぞれの業務フローに応じた項目などを活用しつつ、初期セットアップやセキュリティポリシーパラメータに関する更新を完了してください。
端末の使い回しや不正使用の防止対策も重要です。
MDMを導入した後は、日常的な使用や操作の中で問題が発生していないかチェックすることも大切です。
問題があれば速やかに対処することが必要な上、使いやすさや業務内容とテンプレートとの間に不具合が生じていないかなど、多角的な視点でチェックしながらニーズに合わせたアップデートも検討していきましょう。
MDMサービスを比較検討する際、サービス提供形態も考慮して選ぶと良いでしょう。MDMサービスには、クラウド型とオンプレミス型の2種類があり、それぞれ初期費用や運用負荷が異なります。
クラウド型は初期費用や運用負荷が小さく、オンプレミス型は自社独自のセキュリティーポリシーに応じて運用管理を行えるという特徴があります。
MDMデモ版を利用してサービスを比較検討する場合、デモ版使用の前に以下の項目を用意しておきましょう。
自社のポリシーや権限、設定などを明確にしたうえでデモ版を使用することで、自社に合ったMDMサービスを比較検討しやすくなります。
また、別のページでデモ版を使う際に注目するポイントをまとめていますので、デモ版で何を検証すればいいのか分からない方は、そちらも併せて参考にしてみてください。
情シス部長が考える
MDMのデモ版で見るべきポイントを
チェック
MDMは非常に魅力的でメリットも多いシステムです。しかしMDMを導入するだけで、企業が抱えている課題を全て解決できるわけではありません。MDMを導入する際の注意点を見ていきましょう。
モバイルデバイスを活用する際、留意しておかなければいけないのが情報漏洩でしょう。端末の紛失・盗難によって情報漏洩のリスクが高まり、もし情報漏洩が起きてしまえば企業として大きな打撃となってしまいます。MDM製品の中には、遠隔操作によってロックがかかる、データを消去できる機能が搭載されているタイプもありますが、この機能だけで全て大丈夫と言い切ることはできません。
就業時間以外や休日に紛失・盗難が起きてしまえば、データを消去するまでにタイムラグが発生しやすくなるでしょう。その結果、データを消去する前に情報が盗まれてしまう可能性があります。そのため情報漏洩のリスクも考慮し、持ち出せる情報への対策を検討することが重要です。
新たなシステムを導入するにあたって、MDMに限らず必ず反発が起こりやすくなります。とくに個人の端末自体を業務に利用するケースだと、プライバシーを侵害されているような不快な気持ちを抱くスタッフもいるでしょう。反発が強くなれば、MDMをスムーズに導入できないことも。そのためMDMを導入するにあたっては、社員に丁寧な説明を行い、しっかりと理解を得ることが非常に大切です。
MDMは端末全体をトータルで管理するシステムで、MAMとは業務に必要なアプリやデータだけを限定的に管理するシステムのことです。ビジネス用の端末が社員全員に配られているのであれば、MDMでも問題ありません。しかし個人が所有している端末もビジネスで活用するのであれば、MAMの方が最適でしょう。なぜなら個人が所有している端末にはビジネスに一切関係のないデータも含まれており、それらを管理するのはプライバシーの侵害などの問題に発展する可能性があるからです。そのため個人が所有している端末もビジネスに活用する企業であるのなら、MAMに対応したシステムの導入を検討し、ビジネスに関係するアプリだけを管理できる体制を整えましょう。
手厚いサポートが期待できる国産MDM18社(※)のうち、月額費用の最低料金が1台165円からとお安く、無料トライアルのあるMDM4つを厳選しました。
※2021年2月時点で、日本国内で利用でき公式HPが存在しているMDMのうち、国産のものを選出しています
※2018年度、エンドポイント管理史上のマーケティング分析(株式会社テクノ・システムリサーチ社)より
参照:mobiconnect公式HP(https://www.mobi-connect.net/)
※1 エントリー1,980円/台(年額)~スタンダード3,300円/台(年額)を月額換算した金額。学校・教育委員会は、要見積
情報参照元:mobiconnect HP(https://www.mobi-connect.net/price/)
※2 ライトプラン月額165円/1台~エンタープライズプラン月額330円/台の場合
情報参照元:MoDeM HP(https://www.ascentnet.co.jp/mdm-modem/mdm価格/)
※3 SPPM2.0 ASPサービス 基本機能パック165円/台~SPPM2.0 ASPサービス フル機能パック330円/台の場合
情報参照元:SPPM 2.0 HP(https://www.sppm.jp/導入事例・ご利用まで/料金/)
※4 VECTANT SDM「Stage1」(Android) 165円/台~VECTANT SDM「サイネージ」(Android) 2,200円/台の場合
情報参照元:アステリアHP(https://www.arteria-net.com/business/service/other/mdm/sdm/)