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本記事では、MDMを用いたランサムウェア対策の具体的な方法や導入時の注意点について詳しく解説します。
ランサムウェアは、企業や組織にとって深刻な脅威となっています。感染するとデバイス内のデータが暗号化され、復号のために身代金を要求されることが一般的です。特にモバイルデバイスが業務で頻繁に使用される現代において、適切な管理が求められています。そこで、MDM(Mobile Device Management)を活用したランサムウェア対策が注目されています。
ランサムウェアは、感染したデバイスのデータを暗号化し、ユーザーに身代金を支払わせるマルウェアの一種です。攻撃者は通常、以下の手法で感染を拡大します。
実際に、以下のような被害が発生しています。
MDM(Mobile Device Management)は、組織内のモバイルデバイスを一元管理するためのシステムです。以下のような機能を備え、デバイスのセキュリティを強化します。
MDMを活用してどのような対策ができるのかを解説します。
MDMを導入することで、組織内の全デバイスに統一されたセキュリティポリシーを適用できます。これにより、デバイスごとのセキュリティ設定のばらつきをなくし、全体のセキュリティレベルを向上させます。
許可されたアプリのみをデバイスにインストール可能とするホワイトリストを作成し、未知のアプリや不正アプリのインストールを防ぎます。
リモートロックやリモートワイプ機能を活用し、デバイスの不正使用や情報漏えいを防ぎます。
OSやアプリケーションの最新セキュリティパッチを一括で適用し、脆弱性を修正することで、ランサムウェアの侵入経路を遮断します。
デバイスの動作状況やネットワーク活動をリアルタイムで監視し、不審な挙動を検知した際には即座に管理者へ通知します。
MDMの技術的対策だけでなく、ユーザー自身がフィッシングメールや不審なリンクを識別し、適切に対処できるよう教育を行うことが必要です。
パスワードだけでなく、生体認証やワンタイムパスワードなどを組み合わせた多要素認証を導入し、認証強度を高めます。
重要なデータは定期的にバックアップを取得し、万が一の感染時にもデータ復旧が可能な体制を整えます。
ネットワークを複数のセグメントに分割し、万が一感染が発生しても被害の拡大を最小限に抑える構造を構築します。
MDMを通じて、デバイスやアプリケーションの脆弱性情報を定期的に収集し、迅速に対策を講じます。
ランサムウェアの脅威が拡大する中、MDMの活用は企業や組織のセキュリティ対策において不可欠な要素となっています。MDMを導入することで、デバイスの一元管理やリモート対策、不正アプリの排除、定期的なアップデートなどが可能となり、ランサムウェア感染リスクを大幅に低減できます。適切な運用と組み合わせることで、より強固なセキュリティ環境を構築し、企業の重要なデータを守ることができるでしょう。
このサイトでは国産のMDMにフォーカスして情報をまとめています。ランサムウェア対策の一環にもなりますので、ぜひ他のページも参考にしてみてください。
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参照:mobiconnect公式HP(https://www.mobi-connect.net/)
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情報参照元:mobiconnect HP(https://www.mobi-connect.net/price/)
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情報参照元:MoDeM HP(https://www.ascentnet.co.jp/mdm-modem/mdm価格/)
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情報参照元:SPPM 2.0 HP(https://www.sppm.jp/導入事例・ご利用まで/料金/)
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情報参照元:アステリアHP(https://www.arteria-net.com/business/service/other/mdm/sdm/)