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モバイルデバイス管理(MDM)で設定できる項目や具体的な設定内容を詳しく解説します。
MDMを導入する際、まず行うべき基本的な設定について説明します。これらの基本設定はデバイスの利用開始をスムーズにし、初期段階での管理を容易にするために必要です。
デバイスをMDMに登録し、初期設定を自動で行うプロビジョニングは、導入時の効率化に役立ちます。各ユーザーが迅速に業務を開始できるようになり、IT部門の負担も軽減。プロビジョニングのプロセスでは、必要なアプリケーションや設定が自動的に適用され、手作業での設定ミスを防ぎます。
組織全体でセキュリティを確保するために、パスワードや暗号化ポリシーを適用する設定です。各デバイスが企業のセキュリティ基準を満たし、外部からの攻撃や不正アクセスのリスクを最小限に抑えます。また、ポリシーの適用を一元管理することで、全デバイスのセキュリティ状態を常に把握できます。
アプリケーションのインストールや更新、削除を一元的に管理することで、業務効率の向上を図ります。MDMを活用することで、不要なアプリケーションのインストールを防ぎ、業務に必要なアプリケーションのみを確実に展開。また、更新プログラムの適用もリモートで行うことができるため、セキュリティリスクを低減します。
ここでは、MDMで設定できる具体的な項目について紹介します。これらの設定を適切に行うことで、業務の効率化とデバイスのセキュリティを確保できます。
メールアカウントやWi-Fiネットワークの設定を自動化し、迅速に業務を開始できるようにします。初期設定を効率的に行うことで、新しいデバイスのセットアップ時間を短縮し、ユーザーはすぐに業務に取り掛かれます。
OSのバージョンを最新に保つことで、セキュリティリスクの低減に繋がります。MDMを使用して、OSのアップデートをリモートで管理することにより、各デバイスが常に最新の状態で稼働し、脆弱性を利用した攻撃から守ります。また、アップデートのスケジュールを一元管理することで、業務への影響を抑えられるでしょう。
必要なアプリの導入や不要なアプリの削除をリモートで行えます。業務に必要なツールを迅速に提供し、不要なアプリケーションが業務に支障をきたさずに済むでしょう。また、ライセンス管理を一元化することで、コストの最適化も図れます。
パスワードの複雑さや変更頻度を指定することで、セキュリティレベルを向上させます。強力なパスワードポリシーを適用することで、不正アクセスのリスクを大幅に減少。また、定期的なパスワード変更を義務付けることで、デバイスの安全性を維持します。
カメラやマイクなど、不要なデバイス機能を制限することで情報漏洩のリスクを抑えます。特に、外部での利用が多いデバイスに対しては、機能の制限を行うことで、企業情報が不正に取得されるリスクを減らします。その他、BluetoothやUSBポートの利用制限なども設定可能です。
VPNを設定することで、安全なリモートアクセスを確保します。これにより、従業員は外出先からでも安全に社内ネットワークにアクセスでき、業務を続行することが可能です。MDMを使ってVPN設定を一括管理することで、利用者が自ら設定する手間を省き、セキュリティリスクも低減します。
セキュリティ強化のために、MDMで行うべき設定を説明します。これらの設定により、デバイスの安全性を確保し、企業全体の情報資産を保護します。
すべてのデバイスでパスワード設定を必須とし、不正アクセスを防止します。強固なパスワードを設定することで、紛失や盗難時の情報漏洩リスクを最小限に抑えることができます。また、パスワード入力の失敗回数に制限を設けることで、総当たり攻撃を防ぎます。
セキュリティソフトのインストールと設定を一元管理することで、各デバイスの安全性を確保します。これにより、マルウェアやウイルスからデバイスを保護し、情報漏洩のリスクを軽減します。セキュリティソフトの定義ファイルの更新も自動化しておくことで、常に最新の状態で脅威に対応できます。
業務に不要なアプリケーションの利用を制限することで、従業員が生産性を妨げるアプリケーションを使用することを防ぎ、業務に集中できる環境を提供します。また、危険なアプリケーションのインストールを防ぐことで、セキュリティ面でのリスク軽減に繋がります。
デバイス紛失時にはリモートでロックやデータ消去ができるように設定し、情報漏洩を防ぎます。これにより、紛失や盗難に遭った場合でも、迅速に対応してデータを保護することが可能です。特に機密情報を扱うデバイスに対しては、この機能を有効にしておくことが重要です。
効率的な管理のため、設定はグループごとにテンプレート化することがおすすめです。これにより、異なる役割の従業員に適した設定を迅速に適用でき、管理の効率化が図れます。
営業職の社員には、外部ネットワーク接続を考慮したセキュリティ設定を適用します。営業活動で外出が多いため、Wi-Fiやモバイルネットワーク経由で安全にアクセスできるようにVPNやファイアウォールの設定を行います。また、デバイス機能の制限を緩和し、必要な情報への迅速なアクセスを可能にします。
社内で業務を行うスタッフには、構内専用の設定を適用し、効率化を図ります。社内ネットワークを使用するため、外部へのアクセス制限を強化し、より安全な環境で業務を行えるように設定します。また、社内リソースへのアクセスを容易にするため、シングルサインオン(SSO)などの設定も行います。
個人所有のデバイス(BYOD)には、業務データの安全性を保つための設定を行います。これにより、個人のプライバシーと企業情報の安全性を両立させることができます。業務用データと個人データを分離するコンテナ化技術を活用し、企業情報の保護を強化します。また、MDMによって業務用アプリケーションの管理や、デバイスの利用制限を行い、企業ポリシーに沿った利用を促します。
手厚いサポートが期待できる国産MDM18社(※)のうち、月額費用の最低料金が1台165円からとお安く、無料トライアルのあるMDM4つを厳選しました。
※2021年2月時点で、日本国内で利用でき公式HPが存在しているMDMのうち、国産のものを選出しています
※2018年度、エンドポイント管理史上のマーケティング分析(株式会社テクノ・システムリサーチ社)より
参照:mobiconnect公式HP(https://www.mobi-connect.net/)
※1 エントリー1,980円/台(年額)~スタンダード3,300円/台(年額)を月額換算した金額。学校・教育委員会は、要見積
情報参照元:mobiconnect HP(https://www.mobi-connect.net/price/)
※2 ライトプラン月額165円/1台~エンタープライズプラン月額330円/台の場合
情報参照元:MoDeM HP(https://www.ascentnet.co.jp/mdm-modem/mdm価格/)
※3 SPPM2.0 ASPサービス 基本機能パック165円/台~SPPM2.0 ASPサービス フル機能パック330円/台の場合
情報参照元:SPPM 2.0 HP(https://www.sppm.jp/導入事例・ご利用まで/料金/)
※4 FiT SDM「Stage1」(Android) 165円/台~FiT SDM「サイネージ」(Android) 2,200円/台の場合
情報参照元:アステリアHP(https://www.arteria-net.com/business/service/other/mdm/sdm/)